交渉にはポイントがあります

こんばんは。堀　智行です。

前回のメルマガはすごい反響でした。

クリックしていただいた方は

ありがとうございました。

（注記：メルマガ配信時と同じ表現をそのまま転載しています）

やはり納得できない返金要求に悩んで

いる方は多いようです。

今日は続編をお届けします。

本日のメインコンテンツ

■■マーケットプレイス保証との戦い-その2

前回は大型のおもちゃをよくわからな

い理由でマーケットプレイス保証を

申請されて、返金要求をされたことを

お伝えしました。

私が売ったのはこれの類似商品です。

http://www.amazon.co.jp/dp/B00GWY95LI/

組み立て後には見えなくなる部分に

傷がついているとかで返金を要求され

ました。

そしてアカウントスペシャリストから

は全額返金するようにとの指示。

私はそうならないように交渉をしまし

た。

アカウントスペシャリストが言ってき

たことと私の返答のポイントをかいつ

まんでお伝えすると、

（ア）→アカウントスペシャリスト
（堀）→堀

（ア）「この商品は並行輸入品ではな

いのか。その記載がないから規約違反

である」

（堀）「弊社のオリジナル商品なので

並行輸入品ではない。弊社がメーカー」

（ア）「おもちゃカテゴリで新品とし

て出品されているが、コンディション

ガイドラインでは新品は傷や汚れが

全くない状態と定められている。この

規約に違反している。よって保証を

適用する。購入者からの着払い返送先

を連絡するように」

（堀）「購入者が指摘したものは傷で

はなく仕様である。弊社がメーカーと

して仕様を決めている。

メーカーが決めた仕様を変更したり

取り消す権限がAmazonにあるという

規約を示して下さい」

アカスペは規約を示せず。

ここで対応が変化する。

（ア）「今回は送料と商品代の30％を

Amazonが負担するので返送先を指定

して下さい。返送を受領したら購入者

に全額返金してください。

この返送によって商品価値が失われた

場合はその分をAmazonが補填します」

（堀）了承。商品が返送される。

購入者には全額返金しAmazonに

次の連絡をする。

「返送された商品は故障して返って

きたので、全額補填して下さい」

（ア）「全額補填します。

ご迷惑をおかけして申し訳ありま

せんでした」

ペイメントに商品代金全額が補填

される。

ここで戦いが終了。

実際には1ヶ月ほどやり取りしている

ので細かいことはもっとあるんですが、

かいつまんで言うとこんな感じです。

うまくいったポイントはですね。。。

Amazon規約を盾に取ったことです。

Amazon自身が定めた規約ですから、

Amazonもそれに従う必要があり、

それを使われると、うんと言わざるを

得なくなります。

（Amazon以外にも応用できます）

通常はAmazonが規約を盾に取ってき

てセラーがやられてしまう訳ですが、

裏返すとAmazon自身も規約に基づいた

行動しかできないということです。

規約にそって、おかしいんじゃないか

と指摘するとAmazonは弱いのです。

メーカーが決める仕様をAmazonが

自由に変更できるという規約がある

はずがありません。

それを利用しました。

例えば液晶ディスプレイの

「ドット落ち」は仕様であるという

のは有名な話です。

購入者にとっては不良品であっても

メーカーにとっては仕様で、メーカー

窓口ではよくトラブルになります。

（ドット落ちのことを知らない方は
こちらを参照して下さい）
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%83%E3%83%88%E8%90%BD%E3%81%A1

Amazonがメーカー仕様を変更して

ドット落ちは不良品だと決められる

規約になっているとすればそれはそれ

は大変なことです。

そんな規約があるはずもありません。

今回アカスペがやってきたことはそれ

と同等のことなので、その根拠となる

規約を示せと言いました。

そしたら事実上降参してくれました。

通常私はここまで工数をかけて交渉は

しません。それにかかる時間の方が

もったいないからです。

今回は高額商品だったことや、勝てる

見込みがあったこと、本当に理不尽な

返品要求だったことを考えて、

工数をかける価値があると判断しまし

た。そうでない場合は、ここまで書い

ておいてなんなんですが、こういうこ

とはやらない方がいいと思います。笑

その時間を他のことに使った方が

大抵は稼げます。

でも負けられない交渉ごとは時には

ありますし、そういう時のために練習

としてやるのなら意味はありますね。

そこはいい経営判断をして下さい。

お読みいただきありがとうございました。

堀　智行

■編集後記

今日は大阪出張です。昼間はある方と

ランチをして、今後のビジネスがます

ます楽しみになりました。

目の前の緊急事態に追われるのではな

く、少し先の重要事項に集中できると

非常によいサイクルになります。

これはビジネスだけでなく家庭の中で

も同じように大切です。

家庭といえば

最近中1の子供と仲が悪いです。

反抗期でとにかく憎たらしいのでつい

つい怒ってしまうのですよ。

するとよけい反発してよけい憎たらし

くなり、ここ数日間、お互いに口をき

かなくなっています。

悪循環になっているので、どうにかし

ないといけないなと悩んでいるのです

が、どうすればいいかわからずにいま

した。

そんな時たまたま見ていたYouTube

の動画である心理学者が言ってまし

た。

人間は怒りながら言われたことは

ほとんど頭に入らないと。

頭に入らないだけでなく、

怒られたとか、ひどいことを言われた

とか、いじめられたというイメージ

だけが残ってしまい、内容は覚えて

いないことがほとんどなのだそうです。

だったら怒って言うことってほとんど

メリットなく、デメリットしかありま

せん。

大人にやってもそういうものなのに

子供に対してこれをやり続けてしまう

とホントに取り返しがつかなくなる恐

れがあります。

なので、一度冷静に話し合う機会を

作ろうと思っています。

これは少し先を見据えた優先事項です。

家庭がこじれるとビジネスどころじゃ

なくなりますからね。

子供と大人なら大人が折れるしかあり

ません。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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